「最近あちこちの関節が痛むけど、何か大きな病気のサイン?」
「病院に行くべきか、様子を見るべきか迷っている・・・」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
関節の痛みは、加齢や疲労による一時的な不調で起こることもあれば、関節リウマチや痛風、感染症など、医療機関での確認が必要な病気が関係していることもあります。
特に「あちこちの関節が痛い」という場合は、1か所だけの痛みとは異なり、体全体の炎症や免疫、ホルモンバランス、生活習慣などが関わっている可能性も考えられます。
この記事では、体のあちこちの関節に痛みを感じている方に向けて、
・関節が痛む主な原因と注意すべきサイン
・自宅でできる関節ケアの具体的な方法
・病院受診の目安と日常生活で気をつけるポイント
・関節痛の緩和に使える市販薬を選ぶ際の注意点
などについて、薬機法にも配慮しながらわかりやすく解説します。
関節の痛みは、原因を知り、無理のないケアを続けることで和らげられる可能性があります。つらい症状を少しでも軽くするヒントとして、ぜひ参考にしてください。
あちこちの関節が痛いと感じる主な原因
あちこちの関節が痛いと感じる原因は、一つではありません。
年齢による関節の変化、ホルモンバランスの乱れ、疲労やストレス、感染症、免疫の異常など、複数の要因が重なって起こることがあります。
「昨日まで平気だったのに急に痛くなった」というケースと、「数週間から数か月かけて少しずつ痛みが広がってきた」というケースでは、考えられる原因が異なります。
まずは、どのような原因で関節痛が起こりやすいのかを整理しておきましょう。
加齢や関節への負担の蓄積によるもの
加齢による関節痛は、軟骨や周辺組織の変化が関係していることがあります。関節の表面を覆う軟骨は、長年の使用によって少しずつすり減り、関節に負担がかかりやすくなります。
特に膝・股関節・手指・肩などは、日常生活の中で繰り返し使われるため、年齢とともに痛みやこわばりを感じやすい部位です。
階段の上り下りで膝が痛む、立ち上がるときに股関節が気になる、家事やパソコン作業の後に指がこわばるといった症状がある場合は、関節への負担が積み重なっている可能性があります。
ただし、加齢によるものだと思って放置していると、動く機会が減り、筋力低下によってさらに関節へ負担がかかることもあります。
痛みが軽いうちから、体重管理や筋力維持、無理のない運動を意識することが大切です。
更年期によるホルモンバランスの乱れ
40代後半から50代前後の女性で、手指・膝・肩・足首など複数の関節が痛む場合、更年期によるホルモンバランスの変化が関係していることがあります。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、骨や関節、腱、筋肉の状態にも関わっています。更年期にエストロゲンが大きく変動すると、関節のこわばりや違和感、痛みを感じやすくなることがあります。
更年期に伴う関節トラブルでは、以下のような症状が見られることがあります。
・朝起きたときに手指がこわばる
・指の関節が腫れぼったく感じる
・膝や肩など複数の関節が日によって痛む
・疲れやすさ、ほてり、発汗、気分の落ち込みもある
更年期の影響が疑われる場合でも、関節リウマチなど別の病気と症状が似ていることがあります。痛みやこわばりが続く場合は、婦人科だけでなく整形外科やリウマチ科への相談も検討しましょう。
ストレスや疲労からくる関節の不調
強いストレスや慢性的な疲労が続くと、筋肉が緊張し、血流が悪くなり、関節まわりに痛みやこわばりが出やすくなることがあります。
「仕事が忙しい時期になると体のあちこちが痛む」
「睡眠不足が続くと関節まで重だるい」
と感じる方は、疲労の蓄積が関係しているかもしれません。
ストレスが強い状態では、自律神経のバランスも乱れやすくなります。血行不良、筋緊張、睡眠の質の低下が重なると、痛みを感じやすい状態になりやすいのです。
痛みがあると不安になり、不安がさらに痛みを強く感じさせることもあります。休息、入浴、軽い散歩、深呼吸など、自分に合ったリラックス習慣を取り入れて、体の回復時間を確保しましょう。
風邪やインフルエンザなどの感染症
風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などにかかったとき、発熱や倦怠感と一緒に「節々が痛い」と感じることがあります。
これは、体がウイルスや細菌と戦う過程で炎症に関わる物質が作られ、全身の筋肉や関節に痛みとして現れるためです。
感染症による関節痛には、次のような特徴があります。
・発熱や悪寒と同時に痛みが出る
・関節だけでなく筋肉も痛む
・体全体が重く、だるさを伴う
・感染症が回復すると痛みも落ち着くことが多い
ただし、高熱が続く、息苦しさがある、脱水が疑われる、強い関節の腫れがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
急に痛みが現れたケースと慢性的に続くケース
関節痛は、急に起こる場合と、長く続く場合で考え方が変わります。
急に痛みが現れた場合は、感染症、けが、痛風発作、関節内の炎症などが関係している可能性があります。特に、関節が赤く腫れて熱を持ち、動かせないほど痛い場合は、早めの受診が必要です。
一方、数週間から数か月にわたって複数の関節が痛い場合は、関節リウマチ、膠原病、変形性関節症、線維筋痛症、更年期の影響などが考えられます。
「そのうち治るだろう」と様子を見すぎると、原因によっては症状が進行することもあります。痛みが長引く、朝のこわばりがある、腫れや発熱を伴う場合は、自己判断せず医療機関で確認しましょう。
全身の関節痛で疑われる病気
あちこちの関節が痛い場合、単なる疲れではなく、病気が背景にあることもあります。ここでは、全身の関節痛と関係しやすい代表的な病気を紹介します。
ただし、症状だけで病名を判断することはできません。気になる項目があっても、自己診断せず、医師の診察や検査を受けることが大切です。
関節リウマチ
関節リウマチは、免疫の異常によって関節に炎症が起こる病気です。手指や手首、足の指などの小さな関節に症状が出やすく、左右対称に痛みや腫れが現れることがあります。
特に注意したいのは、朝のこわばりです。起床後に手が動かしにくく、こわばりが長く続く場合は、関節リウマチの可能性も考えられます。
関節リウマチは、早めに診断を受けて治療を始めることで、関節の変形や日常生活への影響を抑えやすくなります。
複数の関節が腫れる、左右対称に痛む、微熱や倦怠感が続く場合は、リウマチ科や膠原病内科への相談を検討しましょう。
リウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症は、主に50歳以上の方に見られる病気で、肩・首・腰・太ももの付け根などに痛みや強いこわばりが出ることがあります。
関節そのものよりも、筋肉まわりの痛みやこわばりが目立つのが特徴です。
朝起きたときに体が動かしにくい、両肩が痛くて腕を上げにくい、寝返りや立ち上がりがつらいといった症状が出ることがあります。
発熱、食欲不振、体重減少、倦怠感を伴う場合もあり、単なる肩こりや加齢による痛みと区別しにくいことがあります。50歳以上で急に肩や腰まわりの痛みが強くなった場合は、医療機関で相談しましょう。
全身性エリテマトーデス(SLE)
全身性エリテマトーデス(SLE)は、免疫の異常によって皮膚、関節、腎臓、血液など全身に症状が出ることがある病気です。
関節痛は代表的な症状の一つで、手や足など複数の関節が痛むことがあります。
関節の痛みに加えて、発熱、強い疲労感、口内炎、皮膚の赤み、日光に当たると症状が悪化するなどのサインがある場合は注意が必要です。
SLEは症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。関節痛だけでなく全身症状もある場合は、リウマチ科や膠原病内科での確認が大切です。
線維筋痛症
線維筋痛症は、全身の広い範囲に痛みが続く病気です。関節そのものに明らかな炎症が見つからない場合でも、筋肉や腱、体のあちこちに痛みを感じることがあります。
痛みが3か月以上続く、疲労感が強い、眠りが浅い、頭痛や気分の落ち込みもあるといった場合は、線維筋痛症が関係している可能性もあります。
検査で異常が見つかりにくいことがあり、周囲に理解されにくい点もつらいところです。痛みが長く続いて生活に支障が出ている場合は、慢性痛に詳しい医療機関やリウマチ科などに相談してみましょう。
脊椎関節炎
脊椎関節炎は、背骨や骨盤まわりの関節に炎症が起こる病気の総称です。腰や背中の痛みが中心ですが、膝・足首・肩などにも痛みが出ることがあります。
特徴的なのは、安静にしていると痛みやこわばりが強くなり、体を動かすと少し楽になることがある点です。
朝方に腰や背中がこわばる、若い頃から腰痛が続いている、かかとや足首の痛みもある場合は注意しましょう。
長く放置すると姿勢や動きに影響することもあるため、腰痛と全身の関節痛が続く場合は整形外科やリウマチ科で相談することが大切です。
痛風や偽痛風
痛風は、尿酸が関節にたまって炎症を起こし、激しい痛みを引き起こす病気です。足の親指の付け根に起こることが多いですが、足首や膝などに出ることもあります。
痛風発作では、突然強い痛みが出て、赤く腫れ、熱を持つことがあります。アルコールをよく飲む方、肥満傾向がある方、尿酸値が高いと言われたことがある方は注意が必要です。
偽痛風は、尿酸ではなくピロリン酸カルシウムの結晶が関節にたまって炎症を起こす病気です。高齢者に多く、膝や手首などに急な痛みや腫れが出ることがあります。
急に関節が腫れて激しく痛む場合は、市販薬だけで様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診しましょう。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、涙や唾液を分泌する組織に炎症が起こり、目や口の乾燥が目立つ病気です。関節痛や倦怠感を伴うこともあります。
「目が乾く」
「口が渇く」
「虫歯が増えた」
「手足の関節も痛い」
といった症状が重なる場合は、単なる乾燥ではなく、免疫の異常が関係していることもあります。
関節リウマチなど他の膠原病と合併することもあるため、乾燥症状と関節痛が続く場合は、眼科・歯科だけでなくリウマチ科や膠原病内科への相談も検討しましょう。
成人スチル病やベーチェット病
成人スチル病は、高熱、関節痛、のどの痛み、発疹などが現れることがある炎症性の病気です。発熱と関節痛が繰り返し起こる場合は、感染症だけでなく、こうした病気が関係している可能性もあります。
ベーチェット病は、口内炎、皮膚症状、目の炎症、外陰部の潰瘍などを繰り返す病気で、関節痛を伴うことがあります。
どちらも自分で判断するのは難しい病気です。高熱が続く、発疹や口内炎を繰り返す、関節痛が長引く場合は、内科やリウマチ科、膠原病内科で相談しましょう。
発熱を伴うあちこちの関節痛で考えられるもの
発熱と関節痛が同時に出る場合、感染症や全身性の炎症が関係していることがあります。熱があるときの関節痛は、安静と水分補給が基本ですが、症状によっては早めの受診が必要です。
インフルエンザによる全身の節々の痛み
インフルエンザでは、急な高熱、悪寒、強い倦怠感、筋肉痛、関節痛が出ることがあります。「節々が痛い」と表現されることも多く、体全体が重く感じられるのが特徴です。
発症から時間が短い場合は、抗インフルエンザ薬の対象になることもあります。高熱がある、周囲で流行している、強いだるさがある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
新型コロナウイルス感染症の関節症状
新型コロナウイルス感染症でも、発熱、のどの痛み、咳、倦怠感に加えて、筋肉痛や関節痛を感じることがあります。
症状の出方には個人差があり、熱が高くないのに体の痛みが強い場合もあります。
周囲で感染が広がっている、のどの痛みや咳がある、味覚・嗅覚の違和感がある場合は、感染症として対応することが大切です。
高齢者、持病がある方、息苦しさがある方、症状が急に悪化している方は、早めに医療機関へ連絡しましょう。
風邪を引いたときに関節が痛む理由
風邪でも、体が病原体と戦う過程で炎症反応が起こり、関節や筋肉が痛むことがあります。
多くの場合、風邪が回復するにつれて関節痛も落ち着いていきます。十分な睡眠、水分補給、体を冷やさないことを意識しましょう。
ただし、発熱が長引く、関節が赤く腫れている、片方の関節だけ強く痛む、痛みが数週間続く場合は、風邪以外の原因も考えられます。早めに医療機関へ相談してください。
20代・男性・女性で異なる関節痛の傾向
あちこちの関節が痛いといっても、年齢や性別によって起こりやすい原因には傾向があります。ここでは、若い世代、女性、男性に分けて見ていきましょう。
若い世代に起こる関節の痛みの特徴
20代など若い世代の関節痛では、スポーツやトレーニングによる使いすぎ、姿勢の悪さ、スマホやパソコン作業による手首・肩・首への負担が原因になることがあります。
また、感染症後に一時的に関節痛が出ることもあります。若いから大丈夫と思いがちですが、関節リウマチや脊椎関節炎などは若い世代でも発症することがあります。
朝のこわばりが続く、複数の関節が腫れる、腰痛が長く続く、体を動かすと楽になる腰痛がある場合は、早めに医療機関で相談しましょう。
女性に多い更年期世代の関節トラブル
女性は、妊娠・出産・更年期・閉経など、ライフステージによってホルモンバランスが大きく変化します。そのため、関節のこわばりや痛みを感じやすい時期があります。
特に更年期世代では、手指の関節痛、膝の違和感、肩や首のこわばりが出やすくなります。ホットフラッシュ、寝つきの悪さ、気分の落ち込みなどが同時にある場合は、更年期の影響も考えられます。
ただし、関節リウマチも女性に多い病気です。更年期と決めつけず、関節の腫れや朝のこわばりが続く場合は、検査を受けることが大切です。
男性に多い痛風や生活習慣による痛み
男性では、尿酸値の上昇による痛風、体重増加による膝や腰への負担、運動不足による筋力低下が関節痛につながることがあります。
アルコール、食べすぎ、睡眠不足、ストレスが重なると、痛風発作や慢性的な関節の負担が起こりやすくなります。
突然、足の親指や足首、膝が赤く腫れて強く痛む場合は、痛風や別の急性炎症の可能性があります。痛み止めでごまかすのではなく、尿酸値や炎症の有無を確認しましょう。
自宅でできるあちこちの関節痛のセルフケア7選
関節痛があるときは、原因に応じた対処が必要です。ここでは、日常生活で取り入れやすいセルフケアを7つ紹介します。
ただし、強い腫れ、熱感、発熱、しびれ、動かせないほどの痛みがある場合は、セルフケアだけで様子を見ず、医療機関を受診してください。
患部を冷やす・温めるなど適切な対処を行う
関節が痛むとき、冷やすべきか温めるべきか迷う方は多いでしょう。目安は、炎症が強い急性期は冷やす、慢性的なこわばりや鈍い痛みは温める、です。
関節が赤く腫れて熱を持っている場合は、炎症が起きている可能性があります。
保冷剤をタオルで包み、1回15〜20分程度を目安に冷やしましょう。直接肌に当てると凍傷のようなトラブルにつながるため注意が必要です。
一方、慢性的なこわばりや冷えによる痛みには、温めるケアが向いています。ホットタオルや温熱シート、入浴などで血行を促すと、関節まわりの筋肉がゆるみ、動きやすくなることがあります。
判断に迷う場合や、冷やしても温めても痛みが強くなる場合は、自己判断を続けず医師に相談してください。
無理のないストレッチで関節の柔軟性を保つ
関節の痛みがあると、動かすのが怖くなり、つい安静にしすぎてしまうことがあります。しかし、長期間動かさない状態が続くと、関節が硬くなり、筋力も落ちやすくなります。
痛みが強くない範囲で、ゆっくりとストレッチを行いましょう。手首を回す、肩を大きく回す、膝を軽く曲げ伸ばしする、足首を回すなど、簡単な動きで十分です。
ポイントは、反動をつけないこと、痛みを我慢しないこと、呼吸を止めないことです。「気持ちよく伸びる」程度で止めるのが安全です。
朝にこわばりが強い方は、起きてすぐに無理に動かすのではなく、布団の中で手足を軽く動かしてから起き上がると負担を減らせます。
ウォーキングなど血行を促す軽い運動
軽い運動を日課にすると、関節まわりの血流が促され、こわばりや痛みの軽減につながることがあります。
おすすめは、1日15〜30分程度のウォーキングです。関節を支える筋肉を無理なく使えるため、膝や腰の安定にも役立ちます。
歩くときは、平坦な道を選び、クッション性のある靴を履きましょう。膝や足首に痛みがある場合は、水中ウォーキングや自転車こぎなど、関節への衝撃が少ない運動も選択肢になります。
ただし、痛みが強い日や関節が腫れている日は休むことも大切です。無理に続けるより、症状に合わせて調整するほうが長続きします。
湯船にゆっくり浸かって全身を温める
湯船に浸かることは、関節痛のセルフケアとして取り入れやすい方法です。体が温まると血行が促され、筋肉の緊張がゆるみ、関節の動かしにくさが和らぐことがあります。
湯温は38〜40度程度のぬるめがおすすめです。熱すぎるお湯は体への負担が大きく、炎症が強い関節には合わない場合があります。
入浴時間は10〜15分程度を目安にしましょう。長湯は脱水やのぼせの原因になるため注意が必要です。入浴後は体を冷やさないようにし、軽くストレッチを行うと関節が動かしやすくなることがあります。
バランスの良い食事で必要な栄養を補給
関節や骨、筋肉を保つためには、毎日の食事も大切です。特定の食品だけで関節痛が治るわけではありませんが、栄養不足が続くと体の回復力が落ち、痛みを感じやすくなることがあります。
意識したい栄養素は以下の通りです。
・たんぱく質:筋肉や関節周辺の組織を保つために必要
・カルシウム:骨の健康維持に役立つ
・ビタミンD:カルシウムの吸収を助ける
・ビタミンC:コラーゲンの生成に関わる
・オメガ3脂肪酸:青魚などに含まれる脂質
肉、魚、卵、大豆製品、野菜、海藻、きのこ類をバランスよく取り入れましょう。痛風が気になる方は、アルコールやプリン体を多く含む食品の摂りすぎにも注意が必要です。
グルコサミンやコラーゲンなどサプリメントの活用
関節の健康が気になる方の中には、グルコサミンやコラーゲン、コンドロイチンなどのサプリメントを検討する方もいるでしょう。
サプリメントはあくまで食品であり、病気の治療や痛みの改善を目的としたものではありません。広告で見かける表現だけを信じて、医薬品の代わりに使うのは避けましょう。
一方で、食事だけでは栄養バランスが気になる方が、健康維持の一環として取り入れることは選択肢の一つです。
複数のサプリメントを併用している方、持病がある方、薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談してから使うと安心です。
関節痛そのものの緩和を目的に市販薬を選ぶ場合は、サプリメントではなく、効能・効果が認められた一般用医薬品を確認することも大切です。
質の良い睡眠と休養でストレスを解消する
睡眠不足が続くと、痛みを感じやすくなったり、疲労が抜けにくくなったりすることがあります。関節痛のケアでは、運動や食事と同じくらい休養も大切です。
寝る前のスマホ使用を控える、ぬるめのお風呂に入る、寝室を暗くする、休日も起床時間を大きくずらさないなど、できることから整えてみましょう。
痛みで眠れない日が続く場合は、我慢しすぎないことも大切です。睡眠不足がさらに痛みを悪化させることもあるため、早めに医療機関や薬剤師に相談しましょう。
あちこちの関節が痛いときは何科を受診すべき?
関節痛が続くとき、「整形外科でいいのか」「内科に行くべきか」と迷う方も多いでしょう。症状の出方によって、相談先の目安は変わります。
整形外科を受診する目安
膝、肩、腰、股関節、手指など、特定の関節に痛みが強い場合は、まず整形外科が相談しやすい診療科です。
整形外科では、骨、軟骨、靭帯、筋肉、腱などの状態を確認できます。レントゲンやMRIなどの画像検査を行い、変形性関節症、腱鞘炎、けが、腰や首からくる神経症状などを調べることができます。
次のような場合は整形外科を検討しましょう。
・膝や肩など一部の関節が特に痛い
・歩く、階段を上る、物を持つなどの動作で痛む
・けがの後から痛みが続いている
・関節が動かしにくい、引っかかる感じがある
・しびれや力の入りにくさもある
リウマチ科・膠原病内科がおすすめのケース
複数の関節が同時に痛む、左右対称に痛い、朝のこわばりが長く続く、微熱や倦怠感を伴う場合は、リウマチ科や膠原病内科への相談がおすすめです。
関節リウマチや膠原病などは、血液検査や画像検査、全身症状の確認を組み合わせて診断する必要があります。
整形外科で原因がはっきりしなかった場合でも、リウマチ科・膠原病内科で詳しく調べることで、原因が見つかることがあります。
特に、朝のこわばりが1時間以上続く、手指や手首が腫れる、口や目の乾燥がある、発疹や発熱を繰り返す場合は、早めに専門科へ相談しましょう。
すぐに病院へ行くべき危険なサイン
次のような症状がある場合は、自宅ケアだけで様子を見るのは避け、早めに医療機関を受診してください。
・関節が赤く腫れて熱を持っている
・動かせないほど強い痛みがある
・高熱を伴う
・息苦しさ、強いだるさ、意識がぼんやりする
・急に歩けなくなった
・手足のしびれや麻痺がある
・痛みが数週間以上続いている
・市販薬を使っても改善しない
特に、発熱と強い関節の腫れがある場合は、感染性関節炎など急ぎの対応が必要な病気が隠れていることもあります。迷ったときは、早めに相談するほうが安心です。
病院で行われる主な治療法
医療機関では、関節痛の原因に合わせて治療が行われます。痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を防ぐことが目的になる場合もあります。
鎮痛剤や抗炎症薬による薬物療法
関節痛の治療では、痛みや炎症を抑えるために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが使われることがあります。症状や体質によって、内服薬、湿布、塗り薬などが選ばれます。
関節リウマチなど免疫の異常が関係する病気では、病気の進行を抑える薬が使われることもあります。痛み止めだけでは対応できないケースもあるため、原因を調べることが大切です。
薬には副作用や飲み合わせの注意があります。自己判断で量を増やしたり、複数の痛み止めを重ねて使ったりするのは避けましょう。
漢方薬を用いたアプローチ
冷え、むくみ、こわばり、体力低下などが関係している場合、体質に合わせて漢方薬が処方されることがあります。
漢方薬は「自然由来だから安全」と思われがちですが、体質に合わない場合や、他の薬との飲み合わせに注意が必要な場合もあります。
関節痛に対して漢方を使いたい場合は、自己判断で選ぶよりも、医師や薬剤師に相談して自分の状態に合うものを確認しましょう。
ホルモン補充療法(HRT)
更年期症状が強く、関節のこわばりや痛みもつらい場合、婦人科でホルモン補充療法(HRT)が検討されることがあります。
HRTは、更年期に減少する女性ホルモンを補う治療で、ほてり、発汗、気分の不調、睡眠の乱れなどに用いられることがあります。
ただし、すべての方に適しているわけではありません。持病や既往歴によっては使えない場合もあるため、婦人科で相談し、メリットと注意点を確認することが大切です。
リハビリや理学療法による改善
薬だけに頼らず、関節の動きや筋力を整えるために、リハビリや理学療法が行われることもあります。
理学療法では、関節の可動域を保つ運動、筋力トレーニング、姿勢や歩き方の指導、温熱療法などが行われます。
関節を支える筋肉が弱くなると、痛みが出やすくなることがあります。専門家の指導を受けながら無理のない運動を続けることで、日常生活の動作が楽になる可能性があります。
あちこちの関節が痛い症状に関するQ&A
ここでは、あちこちの関節が痛いときによくある疑問に答えます。
熱はないのに関節が痛いのはなぜですか?
熱がなくても、加齢による関節の変化、使いすぎ、姿勢の悪さ、更年期、ストレス、関節リウマチ、線維筋痛症などで関節が痛むことがあります。
発熱がないから安心とは言い切れません。複数の関節が痛む、朝のこわばりがある、腫れが続く、日常生活に支障がある場合は、医療機関で確認しましょう。
関節リウマチでしてはいけないことはありますか?
関節リウマチが疑われる場合、痛みを我慢して無理に動かし続けることや、自己判断で治療を中断することは避けましょう。
また、痛みがあるからといって完全に動かさない状態が続くと、関節が硬くなったり筋力が落ちたりすることがあります。医師や理学療法士の指導のもとで、症状に合った運動量を調整することが大切です。
関節がポキポキ鳴って痛いのは病気のサインですか?
関節が鳴るだけで痛みがない場合は、必ずしも病気とは限りません。ただし、音と一緒に痛み、腫れ、引っかかり感、動かしにくさがある場合は注意が必要です。
膝や肩、指などで音が鳴り、痛みが続く場合は、関節や腱、軟骨に負担がかかっている可能性があります。気になる症状が続く場合は整形外科で相談しましょう。
朝起きると関節がこわばるのはどうしてですか?
朝の関節のこわばりは、寝ている間に関節を動かさないことで血流が滞り、動き出しにくくなるために起こることがあります。
短時間で楽になる場合は一時的なこわばりのこともありますが、こわばりが長く続く、手指や手首が腫れる、左右対称に痛む場合は、関節リウマチなどの病気が関係している可能性があります。
朝のこわばりが毎日続く場合は、症状の時間や部位をメモして受診時に伝えると診察の参考になります。
生理前後に関節痛が起こるのはなぜですか?
生理前後に関節痛が起こるのは、女性ホルモンの変動が関係していることがあります。エストロゲンの分泌量が変化すると、関節や筋肉の違和感、むくみ、だるさを感じやすくなる方がいます。
生理が終わると自然に落ち着く場合もありますが、痛みが強い、毎月悪化している、生理が終わっても続く、関節が腫れる場合は、婦人科や整形外科、リウマチ科で相談しましょう。
市販の関節痛の薬は使っても大丈夫ですか?
軽い関節痛で、原因がはっきりしており、持病や薬の飲み合わせに問題がない場合は、市販薬を選択肢にすることがあります。
ただし、市販薬は症状の緩和を目的とするものであり、原因となる病気を診断したり、すべての関節痛を改善したりするものではありません。
関節痛の緩和を目的に市販薬を選ぶ場合は、効能・効果に「関節痛」が含まれているか、用法・用量、対象年齢、服用上の注意を必ず確認しましょう。
例えば、アユミンSは第三類医薬品で、効能・効果として神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ、眼精疲労などの緩和が認められている医薬品です。
ビタミンB1・B6・B12などを含む製剤で、慢性的な関節まわりのつらさが気になる方の選択肢の一つになります。
ただし、1か月ほど使用しても症状がよくならない場合や、服用後に発疹・かゆみ・吐き気・胃部不快感などの異変がある場合は、使用を中止し、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
アユミンSの特徴や成分、飲み方、どのような方に向いているかを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関節痛の緩和に使える医薬品「アユミンS」の記事はこちら
まとめ:あちこちの関節が痛い時は原因を見極めながらケアしましょう
あちこちの関節が痛い場合、原因は一つとは限りません。加齢、使いすぎ、更年期、ストレス、感染症、関節リウマチ、痛風、膠原病など、さまざまな可能性があります。
まずは、痛みの出方を観察しましょう。急に痛くなったのか、長く続いているのか。発熱や腫れがあるのか。朝のこわばりがあるのか。こうした情報は、原因を考えるうえで大切です。
自宅でできるケアとしては、冷やす・温める、ストレッチ、軽い運動、入浴、食事の見直し、睡眠の改善などがあります。どれも一度で劇的に変わるものではありませんが、毎日の積み重ねが関節への負担を減らす助けになります。
一方で、関節が赤く腫れている、高熱がある、強い痛みで動かせない、数週間以上続く、朝のこわばりが強いといった場合は、早めに医療機関へ相談してください。
また、軽い関節痛の緩和を目的に市販薬を検討する場合は、効能・効果に関節痛が含まれている一般用医薬品を選び、用法・用量を守ることが大切です。
アユミンSのように、関節痛などの緩和が効能・効果として認められている医薬品もあります。
「病院に行くほどではないけれど、関節のつらさを何とかしたい」と感じている方は、セルフケアとあわせて、医薬品の選び方も確認しておくとよいでしょう。
関節痛に良いとされる「アユミンS」の記事はこちら
関節の痛みは、日常生活の動きや気持ちにも影響します。
無理に我慢せず、自分の体のサインを見逃さないことが大切です。できるケアから一つずつ取り入れ、必要なときは医療機関や薬剤師に相談しながら、関節のつらさと上手に付き合っていきましょう。

